宮崎ロッド・Prime Time バンブーロッド≫特集・バンブーロッド制作

はじめに

特集「バンブーロッド制作」のページです。Working Roomの各ページでは作業全体の流れを追って行くことを主眼に置いた構成になっていますが「連載」コーナーでは1つの行程をじっくりと扱って行こうと思います。このコーナーは今表示されているページと「詳細(画像×37)」の2部構成になっています。

始めにこのコンテンツをご覧いただく際の留意事項をご覧ください。

作業そのものは、できるだけハンドメイドで製作するスタイルをとっています。また、行程や考え方は宮崎ロッドのもので他の製作者の方とは差異があります。この連載を参考にご自身のロッドを製作なさる方も、もしかしたらいらっしゃるかも知れませんが、これも「一つの方法」として、より多くのご経験、ご研究の機会をお持ちになられることを願っております。

バンブーロッド制作・スプリッティングに使う道具類

このコーナーで製作するロッドは渓流の岩魚釣りに使ってみたいスウェルバットの7フィート3インチ(87インチ)の3ピース、2ティップ、3番ラインです。

§.1は、「スプリティング」です。この章は「節組」までを取り上げます。

バンブーを割く作業はロッド作りの第一歩です。まず、スプリティングで使う道具を紹介します。

写真の上から
(1)スタンレーの洋鉋。No.3 Bailey Plane
(2)竹割用の鉈
(3)内丸鑿(のみ)
(4)金槌
(5)インパクトハンマー
(6)スプリッター大(マイナスドライバーを加工したもの)
(7)スプリッター小(同上)
(8)ノギス(ミツトヨ・CD−15)・小割の幅をチェックするのに便利です。
(9)メジャー(センチ・インチ表示)
(10)油性マジックペン

長さの表記はフィート、インチ、ミリメートルを使用しています。少々ややこしくなりますが

【1インチ=25.4mm】【12インチ=1フィート=30.48cm】【3フィート=1ヤード=0.914m】

となります。それぞれ適当と思われる表記をしますのでよろしくお願いします(できるだけロッドやグリップ、リールシートなどにはインチ系、各加工個所にはセンチ系で表記します)。

作業の前に

ロッド製作には刃物、工具類による事故や怪我の危険があります。私が日常的に注意していることを以下箇条書きにいたします。

(1)刃物類は絶対自分に向けて使わない。胸より上に置かない。

(2)電動ドリルで穴を空ける時は工作物をバイスやクランプ類で必ずしっかりと固定する。手で押さえた工作物にドリルが食い込むと大変危険です。工作物が金属の場合、指や手をその場で失う可能性もあります。

(3)旋盤を使う時、髪の毛や袖口が巻き込まれないような身だしなみを怠らない。作業中、アルミの「帯状」の切りくずがバイトなどに絡まった時、絶対手で取らない。作業中、素手で取ると指や手を失う可能性もあります。また、金属の切りくずで眼球を痛める場合があります。安全ゴーグル(フルカバーのもの)で目を保護する。

(4)グラインダーで作業中、砥石が破損すると大事故になります(場合によっては死亡事故も有り!)。作業前には保守点検、安全確認をする。また、砥石ディスクにより「使える面」が決まっています。誤った使い方は重大な事故につながります。

(5)溶剤と火の取り扱いに注意。同じ作業場で「同時」には絶対に使わない。

(6)救急用品を常時用意する。怪我は決まって「救急箱」が無いところで発生します。私はキャンプ/釣り用の救急セットで対応しています。

また、お子さんがいらっしゃる場合、作業場に一人で絶対に立ち入らせないことです。さらに電動工具はお子さんがスイッチを入れられないように電源・コンセントを抜いておく事も必要です。等々、安全には注意しすぎるということが大切です。

書籍

私がロッド作りの参考にしている書籍を紹介いたします。

1:
A Master's Guide to Building A Bamboo Fly Rod / Everett Garrison with Hoagy B. Carmichael
※「ギャリソン」の本です。現在、第4版がフライショップで購入可能だと思います。

2:
図説・竹工入門-竹製品の見方から製作へ−/佐藤 庄五郎著 /共立出版/1993年
※たまたま図書館で見つけました。日本の伝統的な竹工芸品の解説書です。和竿やバンブーロッドは扱ってはいませんが、竹の種類、扱い方や加工(割り方等)などが写真や図入りで解説されています。

3:
ミニ旋盤を使いこなす本/久島諦造著/誠文堂新光社/1990年/ISBN4-416-39031-9
ミニ旋盤のノウハウを詳しく説明しています。

ダイヤルメーター